「失敗は成功の基」
ということわざは
皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
成功を手にするには、たくさんの失敗を重ね
さまざまな試行錯誤を繰り返すことで
ようやくたどり着ける
ということは、多くの方が理解していると思います
しかし実際に失敗すると
それを素直に受け入れられずに人のせいにする人もいれば
失敗そのものを隠そうとする人もいるのではないでしょうか
今回ご紹介するおすすめ書籍は
まさにこの「失敗は成功の基」という考え方を
実体験や科学的根拠をもとに紹介している一冊です
その本のタイトルは『失敗の科学』
この書籍では
失敗を認めようとしない個人や企業の行動
そして成功者たちがどのような失敗を重ねて
成功へとつながったのかを、科学的に解説しています
それではこの『失敗の科学』が
どのような内容なのか、詳しくご紹介していきましょう!
なぜ人は失敗し続けるのか
失敗は、生きている限り誰にでも必ず起きるものです
僕自身も、毎日のように何かしらの失敗をしていますが
その原因は実にさまざまです
それは自分自身のミスかもしれないし
あるいは自分以外の誰かがミスをしたのかもしれない
私たちが生きているこの社会は
とても複雑に入り組んでいて
何が失敗の原因になるのか
予測するのはとても難しいものです
では、もし自分が失敗をしてしまったら
どうすればよいのでしょうか?
まず最初に大切なのは
その失敗を素直に認めることです
……とはいえ
自分自身のミスを認めるのって、意外と難しくありませんか?
もし今「わかるわ~」と心の中で思った方がいたら
その理由を一緒に見ていきましょう!
まずあなたが失敗したとき、どのような行動をとりますか?
①失敗をなかったことにする
②失敗を誰かや何かのせいにする
③失敗を素直に受け入れる
この中で、もし①や②を選んだとしたら
なぜそのような行動をとってしまうのでしょうか?
その答えは——
「恐怖」です。
・自分の失敗でプライドが傷つくことへの恐怖
・自分の失敗でこれまで築き上げたものが壊れてしまうことへの恐怖
・自分の失敗で責任を問われることへの恐怖
理由は人それぞれ違えど
すべての根底にあるのは「恐怖」だと
この本では解説されています
この恐怖心があることで
私たちは失敗をなかったことにしたり
言い逃れをしたりしてしまいます
しかしそれは
本来なら成功につながるはずだった「学びのチャンス」を失うことでもあります
このような行動を繰り返してしまうことで
失敗はまた繰り返されてしまうのです
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「失敗の科学」の感想
前章でご紹介した「失敗が起きる要因」は
実はこの本で語られている内容のほんの一部に過ぎません
『失敗の科学』では、実在する企業の業務背景や
実際に起きたさまざまな事故を事例として取り上げ
心理学者たちがそのメカニズムを科学的に分析・解説しています
「この事故や企業の失敗は、こういった心理的な要因が背景にあった」
「そして失敗から学び、改善に取り組んだ結果、企業は成功へと導かれた」
——こうした流れが
僕たち一般の読者にもわかりやすく説明されています
自分が知っている有名企業や事故の事例が紹介されていたのは
とても興味深く、ぐいぐい引き込まれました
また本自体は見た目こそ、やや分厚いものの
文章構成はとても読みやすく
章ごとの区切りも20〜30ページほどなので
ちょっとしたスキマ時間でも読み進めやすい内容になっています
ただし、紹介されている事例の多くは海外の企業なので
「これは日本の企業や社会にも当てはまるのかな?」という疑問が
浮かぶ方もいるかもしれません
それでも失敗の根本的な原因や
それにどう向き合えば成功につながるのかについて
非常に丁寧に解説されているので
「失敗とどう向き合えばいいのか知りたい」
「失敗を乗り越えて成長したい」
という方には
ぜひ一度手に取ってみてほしいおすすめ書籍です。
まとめ
『失敗の科学』は
自分自身の「失敗」と正面から向き合うきっかけを与えてくれる一冊です
失敗は、どんな状況で起きるか予測ができません
しかし、大切なのはその失敗から目を逸らさず、受け止めること
そうすることで
少しずつ失敗に対する免疫や克服力が養われていくのだと感じました
もし今
「失敗と向き合いたい」
「失敗を乗り越えるヒントがほしい」
そう思っている方がいれば
ぜひこの『失敗の科学』を手に取って
自分自身の過去の失敗や向き合いたい出来事と
向き合ってみてはいかがでしょうか?
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