『ジャングル・ブック』の原作とディズニーアニメはこんなに違う!キャラクターや物語を徹底比較

ディズニー

ウォルトが最後に手がけた作品『ジャングル・ブック』

皆さんは、この作品に原作があることをご存じでしょうか?

おそらく、ディズニープラスを視聴している方なら、「原作がある映画」という項目で一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

今回は、そんな『ジャングル・ブック』についてご紹介したいと思います。

実は、この作品はアニメと原作で大きく異なる部分があり、その違いには驚かされると同時に、興味深い発見がたくさんあります。

第1章では、原作とアニメの違いについて、そして第2章では、アニメでしか描かれていないオリジナルの場面をご紹介します。

なお、今回は原作とアニメの比較を中心とした記事となるため、実写版については取り上げませんので、ご了承ください。

それでは、原作とアニメでモーグリがどのように過酷なジャングルを生き抜いてきたのか、その違いを見ていきましょう!

『ジャングル・ブック』原作とアニメの違い

この章では、アニメの流れを基準に、モーグリがジャングルにやって来たところから、シア・カーンを倒すまでを順番にご紹介します。

実は、原作ではどのように描かれていたのでしょうか?

それでは、アニメとの違いを見ていきましょう!


・人間の赤ちゃんがジャングルに来る

アニメでは、人間の赤ちゃんがジャングルに置き去りにされたところをオオカミの家族に見つけられますが、なぜそこに赤ちゃんがいるのかまでは語られていません。

しかし、原作ではその出来事が描かれています。

モーグリは幼い頃、両親とともにジャングルにいた時、シア・カーンに襲われたことで両親とはぐれてしまいます。

その後、モーグリはオオカミの家族に発見され、育てられることとなります。

つまり、シア・カーンはモーグリがジャングルで暮らすことになったきっかけを作った存在でもあるのです。


・モーグリ、家族と別れる

アニメでは、シア・カーンがジャングルに戻ってきたという知らせを受け、モーグリはジャングルを去ることとなります。

しかし原作では、物語の序盤にもかかわらず、まるで最終回を思わせる出来事が起こります。

オオカミの群れを率いていたリーダーのアキーラは、年齢を重ねたことで狩りに失敗し、リーダーとしての立場を失いかけていました。

その頃、一部のオオカミたちはシア・カーンに味方しており、アキーラを失脚させ、モーグリを追い出そうと企んでいました。

しかし、そこでモーグリは火を使い、シア・カーンを追い払います。

そして、オオカミたちに自分の力を見せつけたモーグリは、ジャングルを離れ、人間の村へ向かうこととなります。

アニメではラストに描かれるシア・カーンとの対決が、原作では物語の序盤で描かれているのです。


・バギーラとバルーとの出会い

なぜバギーラとバルーを一緒に書いているのかと思った方もいるのではないでしょうか。

実は、原作ではバギーラ、そしてバルーがモーグリのお守り役として面倒を見ることとなるからです。物語の始めからバルーが登場しているのです。

バギーラの性格はアニメとほぼ同じですが、バルーは僕たちが知っている陽気なバルーとは異なり、ジャングルの掟を教える厳格で物知りな老熊なのです。


・カーの登場

アニメでは、序盤と中盤にモーグリを狙って登場するカーですが、原作では味方です。

実は、原作では猿たちによってモーグリが誘拐されてしまう出来事があります。

この猿たちが恐れている存在こそ、カーだったのです。

そこでバルーとバギーラはカーの助力を得て、モーグリを助けに向かいます。

つまり、アニメではモーグリを食べようとするカーですが、原作ではモーグリを救出する頼もしい存在として登場するのです。


・モーグリ、人間の村へ行く

実は、原作のモーグリはシア・カーンを倒す前に、人間の村へ行くこととなります。

人間の村には、かつて息子を失ったメシュアという女性が暮らしており、彼女はモーグリを自分の息子ではないかと考え、引き取ります。

その村でモーグリは、人間の言葉や暮らしを教わり、慣れない人間の世界でしばらく生活することとなります。

また、モーグリは水牛の放牧を任されるようになり、この経験が後にシア・カーンを倒すための重要なきっかけとなるのです。


・モーグリ、シア・カーンを倒す

モーグリが水牛の放牧をしていると、兄弟オオカミの灰色の兄弟から、シア・カーンがモーグリを狙って近くに来ていることを知らされます。

そこでモーグリは、水牛を使ってシア・カーンを倒す作戦を実行します。

モーグリはアキーラと灰色の兄弟の協力を得て、水牛の群れを二手に分け、谷にいるシア・カーンを挟み撃ちにするのです。

そして、水牛の大群によってシア・カーンは踏みつぶされ、ついに命を落とします。

このやり方、どこかで見覚えがありませんか?

『ライオン・キング』でスカーがヌーの大群を利用してムファサを死に追いやった場面を思わせるものがあります。(実際にここから着想を得たのかはわかりませんが。)

その後、シア・カーンの皮を剥いだモーグリは、その皮を持ってジャングルへ戻ります。

そして、シア・カーンの皮を会議岩に広げ、かつての仲間たちと再会します。

しかし、モーグリはオオカミの群れのリーダーになるのではなく、兄弟オオカミたちとともにジャングルで生きていくこととなるのでした。


このように、原作とアニメでは、モーグリがジャングルで生き抜いてきた過程や、登場する動物たちの性格、そしてシア・カーンとの決着まで、大きく異なっていることがわかります。

特に、アニメでは敵として描かれていたカーが原作では味方だったり、陽気なバルーが厳格な教師だったりと、驚くような違いがいくつもありました。

しかし、どちらの作品でも、モーグリが動物たちに支えられながら成長していく姿は共通しています。

それでは、次の章では原作には登場しない、ディズニーアニメならではのオリジナルの場面をご紹介しましょう!

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アニメにしかない!『ジャングル・ブック』の魅力

原作は、厳しいジャングルの中で、バギーラやバルー、カー、アキーラといった長年ジャングルに暮らしてきた年長者たちから、生き抜く術を学んでいく物語でした。

しかし、ディズニー版では、そんな物語がユーモアあふれる作品へと変化しています。こういったユーモアを取り入れるのは、ウォルトらしいですよね。

この章では、ウォルトが生前最後に製作に関わった長編アニメーション作品として、ディズニーならではの演出や、原作にはない『ジャングル・ブック』の魅力をご紹介したいと思います。


バルーと「ベアー・ネセシティ」

この作品の何と言っても最大の魅力は、ジャングルの仲間たち。その中でも一番は、バルーではないでしょうか?

ディズニーが生み出したこの新たなバルーのキャラクター像があったからこそ、ユーモアあふれる作品へと生まれ変わったのではないでしょうか。

さらに、この作品の名曲「ベアー・ネセシティ」は、ジャングルでの生き方をポップなリズムに乗せて教えてくれる、ディズニーらしい一曲です。

実は、原作にもバルーがモーグリにジャングルの掟や言葉を教える場面があります。しかし、モーグリにとっては退屈で厳しい教えでもありました。

それがディズニー版では、ポップでユニークな場面へと生まれ変わっているのです。

原作にはない設定ですが、ディズニー版では「クマパパ」と呼ばれているように、本当にクマのお父さんのような存在に感じられますよね。

父親のような包容力を持ちながら、ユーモアも兼ね備えたキャラクターになっていることが、この作品における何よりの魅力だと思います。


キング・ルーイと「君のようになりたい」

この作品の次の魅力は、キング・ルーイではないでしょうか。

しかし、キング・ルーイってオリジナルキャラって知っていましたか?

実は、原作では猿たちはリーダーを立ててないため、掟に縛られておらず、そのため群れとしての機能はジャングルで一番劣っていて、ジャングルから厄介者として扱われています。

さらには、猿たちがモーグリを攫った理由は枝を折って、風除けを作ってもらおうという理由からだんだん理由があやふやになっていく始末。

しかしディズニー版には、そこに猿の王様が立てられ、さらには人間のようになりたいそのためには「火」を手に入れたいという猿がモーグリを攫う動機や群れとして機能するキャラクターとしてなっています。

キング・ルーイと「君のようになりたい」

この作品の次の魅力は、キング・ルーイではないでしょうか。

しかし、キング・ルーイがオリジナルキャラクターだって知っていましたか?

実は、原作では猿たちはリーダーを立てておらず、掟にも縛られていません。そのため、群れとしてのまとまりに欠けており、ジャングルでは厄介者として扱われています。

さらには、猿たちがモーグリをさらった理由も、枝を折って風除けを作ってもらおうというものから、だんだんとあやふやになっていく始末。

しかし、ディズニー版では、そこに猿たちの王様が登場します。さらに、人間のようになりたい、そのためには「火」を手に入れたいという明確な目的があり、モーグリをさらう動機や、群れとしてのまとまりを持つキャラクターたちへと変化しています。

そして、そんなキング・ルーイの願望を歌ったのが、劇中歌「君のようになりたい」。

人間に憧れるキング・ルーイが、陽気なジャズのリズムに乗せてモーグリに火の作り方を教えてほしいと歌う場面は、この作品を代表する名シーンの一つではないでしょうか。

バルーの「ベアー・ネセシティ」とはまた違った魅力があり、思わず一緒に踊りたくなるような楽曲となっています。

このキング・ルーイはバルーに負けないほど、ユーモアあふれるキャラクターとなっているのも大きな魅力です。

原作には存在しないキャラクターを生み出し、さらに物語を面白くしているところが、ディズニーらしい作品となっている理由の一つではないでしょうか。

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まとめ

今回は、ディズニー映画『ジャングル・ブック』の原作とアニメの違い、そしてディズニーならではの魅力をご紹介しました。

原作では、厳しいジャングルの中でモーグリが動物たちから生き抜く術を学び、成長していく姿が描かれています。

一方、ディズニー版では、バルーやキング・ルーイといったユーモアあふれるキャラクターたちが登場し、歌や音楽を通して明るく楽しい物語へと生まれ変わっています。

同じ『ジャングル・ブック』でありながら、ここまで違った作品になっていることに驚かされた方もいるのではないでしょうか。

しかし、どちらの作品にもそれぞれの魅力があり、原作を知ることで、ディズニーがどのように物語を作り上げたのかを改めて感じることができます。

皆さんもぜひ、アニメだけでなく原作の『ジャングル・ブック』を読んで、その違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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