『白雪姫』原作とディズニー版の違い|ウォルトは童話をどう描き直した?

ディズニー

ディズニー長編アニメーション、記念すべき第1作『白雪姫』

この作品は、皆さんもご存じの通り、世界初の長編アニメーションとしても有名で、今日まで多くの人から愛され続けている作品です。

昨今のディズニーではオリジナル作品も多く作られるようになった一方、ウォルトが手がけた長編作品の多くには原作があります。

『白雪姫』もその一つ。世界的に有名なグリム童話をもとに、ディズニーによって再解釈された作品です。

この記事では、まだ『白雪姫』の原作を読んだことがない方、そして「原作ってどのような内容だっけ?」と改めて振り返りたい方に向けて、原作とアニメの違いをご紹介します。

そして、アニメーションになったことで、ウォルトは『白雪姫』をどのように描き直したのか。

僕なりの考察も交えながら、その変化を読み解いていきたいと思います。

『白雪姫』の原作とアニメ版の違い

まず物語の大まかな流れについては

原作とディズニーアニメ版で大きな違いはありません。

しかしそれ以外の

細かな設定やキャラクターの描かれ方には

大きな違いが見られます。

原作とアニメ版の違いは

・白雪姫の年齢は原作は7歳、アニメ版は14歳

・狩人が女王に差し出したのは、原作は肺と肝臓、アニメ版は心臓

・原作では女王は差し出した肺と肝臓を喰らう

・白雪姫は小人の家を訪れた時、

原作は夕飯を用意していった小人の夕飯を勝手に少しずつ食べる

アニメ版は掃除と夕飯の準備をする

・原作は女王は3度、白雪姫を殺しに来る

1度目は絹糸で絞殺、2度目は毒のくしで毒殺、3度目は毒のリンゴで毒殺(窒息)

・王子の初登場は原作は物語の終盤、アニメ版は序盤

・白雪姫が目覚めたのは

原作は棺が大きく揺れて喉に詰まったリンゴを吐き出したから

アニメ版は真実の愛のキス

・女王の最後

原作は熱々の鉄の上靴を履かされ、死ぬまで踊らされた

アニメ版は落雷が足場に落ち、転落死

いかがですか?

原作には、アニメ版からは想像できないほど

猟奇的で残酷な描写が多く含まれていましたよね

もともとグリム童話は

ヨーロッパ各地に伝わる民話や伝承を記録し、残すために作られた作品集です

そのため当時の人々のリアルな価値観や戒めの意味が込められていたのでしょう

ですが

次第に子どもたちに読まれるようになったことで

猟奇的な描写は削られ

道徳的な教訓を伝える童話へと変化していったのだと思います

もしかすると

一番最初に語られた「白雪姫」は

今よりももっと

恐ろしくもリアルなお話だったのかもしれません

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次の章ではアニメ版が原作から

どのように変化を遂げたのかを見ていきましょう!

エンターテイメント作品としての変化

みなさんは長編アニメーション「白雪姫」が

なぜ現代でも多くの人に愛され続けていると思いますか?

ストーリー? キャラクター? それとも音楽?

今回は僕なりに

童話として道徳を伝える物語だった『白雪姫』が

なぜ今でも魅力的なエンターテインメントとして愛されているのか

考察してみたいと思います!!

まずはじめに注目したいのは「キャラクター」です

なかでも、7人の小人たちの存在はとても大きいです

原作では

小人たちは比較的印象の薄いキャラクターでした

しかし、ディズニー版では

ウォルトがそれぞれに性格や役割を与えたことで

白雪姫とのやりとりに深みが生まれ

物語全体に温かみとリズムをもたらしました

この工夫によって

7人の小人は白雪姫や女王と並ぶ

物語の中心的な存在として親しまれるようになったのです

次に「音楽」も忘れてはいけません

劇中で流れる「いつか王子様が」「ハイホー」

「口笛吹いて働こう」などの楽曲は

今も多くの人の記憶に残っていますよね

ウォルトは『ミッキーの短編』や『三匹のこぶた』などを通じて

音楽が作品に与える影響の大きさを理解していきました

その経験を活かし

『白雪姫』でも音楽に力を入れた結果

時代を超えて愛される名曲たちが生まれたのだと思います

さらに、作品の細部にまでこだわった点も見逃せません

・キャラクターの動きや表情にリアリティを持たせるため、実際の演者の動きを参考に

・原作の世界観を忠実に描くため、ヨーロッパ出身のアーティストを起用

・大人も子どもも楽しめるよう、さりげないギャグ要素もプラス

こういった徹底したこだわりが

『白雪姫』のエンターテインメント性を高めていったのです

その結果

『白雪姫』は世界初の長編アニメーション映画として大成功をおさめ

アカデミー賞でも特別賞を受賞しました

・昔から語り継がれてきた物語

・魅力的なキャラクターたち

・心に残る名曲の数々

・細部にまで宿るエンターテインメントの精神

これらすべての要素が見事に融合したことで

『白雪姫』は世代を超えて愛される永遠の名作になったのではないでしょうか?

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まとめ

今回は『白雪姫』の原作とディズニーアニメ版の違いから、ウォルトがこの物語をどのように描き直したのかを見てきました。

原作の『白雪姫』には、女王が白雪姫を何度も殺そうとしたり、最後には残酷な罰を受けたりと、ディズニー版からは想像できないような描写が数多く登場します。

しかしディズニーは、そうした物語をただ子ども向けに作り直しただけではありません。

7人の小人たちに個性を与え、音楽によって物語を盛り上げ、キャラクターの動きや表情にまでこだわる。

そうして昔から語り継がれてきた『白雪姫』を、観客が笑い、驚き、そして感動できる一つのエンターテインメント作品へと生まれ変わらせました。

原作があったからこそ、ディズニーの『白雪姫』は生まれた。

しかし、原作をそのままアニメーションにするのではなく、**「映画としてどうすれば観客を楽しませられるのか」**を考え抜いたからこそ、今日まで語り継がれる作品になったのではないでしょうか。

そして『白雪姫』から始まった長編アニメーションの歴史は、その後『ピノキオ』『シンデレラ』『眠れる森の美女』などへと受け継がれていきます。

原作から何を残し、何を変え、新しい魅力を加えていったのか。

そんな視点からディズニー作品を見てみると、いつもとは少し違った物語の姿が見えてくるかもしれません。

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